2016年くらいからよく聞くようになった「筋膜リリース(筋膜はがし)」。
ハチ子の行っていたスポーツジムでも、運動後のストレッチとして「筋膜リリース」のクラスがありました。
こんなような器具を使ってゴロゴロ転がしていたような気がする…
アンチエイジングサロン アズビー整体院の「六層連動操法」も、この「筋膜リリース」の仕組みを応用し、深層部から表層部に向けて痛みの原因となる筋膜の癒着を剥がしていきます。
でも、「筋膜」って何なんだろう?
少し調べてみました。
「筋膜とは筋肉を包みこんでいる膜のことです。
全身に張り巡らされていて、“第二の骨格”とも呼ばれる重要な存在です」
↓皮膚に近い順番から、こんな感じになっています。
ー 皮膚 ー
第一層:浅筋膜(表層:難易度 低)
第二層:深筋膜
第三層:筋外膜
第四層:筋周膜
第五層:筋内膜
第六層:骨膜(最深部:難易度 高)
ー 骨 ー
筋膜は、浅筋膜・深筋膜・筋外膜・筋周膜・筋内膜の5つを指します。
確かに、この5つにはどれも「筋」の字が入っていますね。
【第一層】浅筋膜(せんきんまく)
皮膚・皮下組織と筋の間に位置し、皮下組織の一部に当たります。
浅筋膜は皮膚と同じくらいの広がりをもっていて、血管や神経を外皮へ、また外皮から運ぶという、非常に重要な組織です。
皮膚と浅筋膜はあらゆる方向に動くことができます。
また毛細リンパ管が存在している場所のため、皮膚と浅筋膜の滑らかな動きは、むくみを防ぐ役割もあります。
【第二層】深筋膜(しんきんまく)
ななめ・縦・横の三層構造で、筋肉をボディスーツのように覆っています。厚みは約1mm。
各層の間には水に浸した綿のような疎性結合組織とヒアルロン酸が分布しています。
身体の様々な動きに合わせて深筋膜がお互いに滑らかに動けるようになっているのです。
ヒアルロン酸は筋膜にとっても大切な働きをしているのですね!
【第三層・第四層・第五層】筋外膜(きんがいまく)・筋周膜(きんしゅうまく)・筋内膜(きんないまく)
筋膜は筋全体を覆っている最外層の筋外膜、いくつかの筋線維を束ねて覆っている筋周膜、さらに筋線維1本1本を包む筋内膜で成り立っています。
筋外膜・筋周膜・筋内膜は、連続しています。
第三層・第四層・第五層はセットで考えたほうがよさそう。
これら5つの筋膜はそれぞれが絡み合い、身体に対して様々な影響を与えています。
筋膜は身体中を縫い繋ぎ合わさっているので、そのため一箇所を緩めることが全身に影響を与えるのです。
「身体は全て繋がっている」からです。
さて、そんな柔軟性・伸縮性が高そうな筋膜ですが…
長い間、悪い姿勢や偏った動作を続けていると、その部位に不必要な負担をかけるため、体のバランスが非対称になって筋膜が自由に動けなくなります。
そうならないためにも、筋と筋膜の正しい伸縮性を回復させ、筋肉を正しく動かすよう、きちんとケアしたいですね。
筋膜リリース(筋膜はがし)は、ぐいぐいゴリゴリと一気にはがすのではなく、「1分以上かけて、バターが溶けるようにゆっくりじっくり時間をかけて。色々な方向に伸ばす」のが大切です。
だから六層連動操法は一般の整体と違ってバキバキしないし、痛みもないんですね。
ちなみに、一番下の「骨膜」はこちらになります。
【第六層】骨膜(こつまく)
硬い骨の表面を覆う、結合組織の薄くて丈夫な膜。
神経と血管が豊富で、骨髄へと繋がっています。
骨を包んで保護する他に、骨を養い、骨の成長や再生に関与します。
施術中はバターやチョコがじわじわと溶けていく様子を想像すると楽しいかも…