当院では「黄土漢方よもぎ蒸し」という施術を行っています。
そのよもぎ蒸しには、冷え性や肌荒れなどを改善する作用があります。
こうして話すと、多くの人がある疑問を抱きます。
それが「なぜよもぎを使うの?」ということ。
それは、よもぎには体に良い様々な効用があるからです。
今回はよもぎの意外な効用についてお話したいと思います。
よもぎとは
よもぎとは、キク科ヨモギ属の多年草(複数年にわたって生育し続ける植物のこと)の1つです。
日本のほぼ全域に生息しているため、野原の河川の土手、道端などを探してみると簡単に見つけられるでしょう。
春になると若芽が出るようになり、この若芽が食用となります。
食べ方は、お餅やお団子に入れて食べたり、おひたしや天ぷらにしたりと様々です。
一般的な名前は「よもぎ」ですが、モチクサ、ヤイトグサ、サモセグサなど、地方によっていろいろな呼び名があります。
名称の多さは、よもぎが全国各地で古くから利用されていたことの裏返しかもしれません。
また、よもぎ自体は日本の在来種ですが、近縁種は日本以外にもあり、ヨーロッパなどにも生息しています。
よもぎの効果
よもぎを語るうえで欠かせないのは、よもぎそのものが薬草の1つであるということ。
よもぎには抗酸化作用、解熱作用、善玉菌を増やす作用などの様々な効用があり、昔から薬草の1つとして重宝されてきました。
実際に、日本薬局方には生薬の1つにガイヨウ(艾葉)があり、これはよもぎの葉を日干ししたものになります。
薬草としてよもぎを用いる例としては、酒に長時間漬ける薬酒(材料は、かげ干ししたよもぎと砂糖、ホワイトリカー)や、お風呂に入れる薬草風呂などがあげられます。
煮汁をそのまま塗り薬として塗布していたケースもあるようです。
蒸して浴びるだけでも効果のあるよもぎ
薬草と聞くと、塗り薬にしたり飲み薬にしたりするというイメージが強いかもしれません。
ですが、よもぎの場合はもう一つの使い方があります。
それが「よもぎ入りの蒸気を浴びる」こと。
いわゆる「よもぎ蒸し」です。
よもぎの体に良い影響を与える成分を蒸気にし、粘膜や皮膚から体の中へ浸透させるようにします。
よもぎ蒸しのいいところは「カロリーを気にする必要がない」ことです。
よもぎをお酒に入れたりお餅に入れたりすると、カロリーや栄養などが気になるかもしれません。
ですが、よもぎ蒸しであればカロリーを気にする必要はなくなります。
そのためダイエット中の方でも気兼ねなく利用することが可能です。
まとめ
今回は、よもぎの様々なところを見てきました。
一般的には食用のイメージが強いよもぎですが、薬草という一面があり、薬酒や薬草風呂など、薬として今もいろいろな用途で使われています。
まさに自然の恵みですね。
よもぎ蒸しは、そうしたよもぎの薬草という一面を使った施術です。
体にいいだけでなく、体そのものを温める作用もありますので、冷え性などに悩んでいる方にもおすすめです。
右から2つ目がガイヨウ(よもぎ)です。
アズビー整体院では、よもぎだけでなく、専門家がこれらの複数の薬草を調合して使用しています。
調合内容により、「美容用」「ダイエット用」「婦人用」の3種類がありますので、来院時にご相談ください。