年末年始というと、
「今年中に片付けておかなきゃ」
「新年からは頑張るぞ!」
そんな気持ちになりやすい時期です。
でも整体院の現場で多くの方の体を見ていると、(年末年始にあまり無理しないでね〜)と思うことがよくあります。
実際、張り切りすぎたことで体調を崩してしまった、という方も少なくありません。
そこで今回は、整体院目線で「無理しなくても大丈夫、やらなくてもOKなこと」をまとめてみました。
1. 大掃除は、完璧を目指さなくても大丈夫
大掃除は、始めるとつい頑張りすぎてしまいますよね。
- 普段やらない場所まで気になってしまう
- 長時間の中腰作業
- 急に重いものを持つ
この時期に多いのが、「大掃除をしていて腰や背中を痛めた」というケースです。
やるなら「今日はここだけ」「30分だけ」それくらいで十分。
脚立に乗らずに使える、ニューッと伸びるモップなど、便利な道具に頼るのもおすすめです。

2. 休みだからといって、寝溜めしなくても大丈夫
「せっかくの休みだから、たくさん寝よう」そんな気持ちになるのも自然なことです。
ただ、寝溜めをすると体内リズムが崩れやすく、
- 夜眠れなくなる
- 余計にだるく感じる
- 正月明けがつらくなる
という声もよく聞きます。
いつもより少し早く寝て、少しゆっくり起きる。
それくらいが、体にとってはちょうどいい休み方です。
3. 年明けに、急に運動を頑張らなくても大丈夫
「食べ過ぎたから動かなきゃ」
「今年こそ運動しよう!」
前向きでとても素敵ですが、実は年始はケガが起こりやすい時期でもあります。
- 体が冷えている
- しばらく運動していない
- 初日に張り切りすぎてしまう
この状態で急に走ったり筋トレを始めると、膝や腰、アキレス腱を痛めやすくなります。
(特に「昔は運動してた」人ほど要注意です)
まずは「体を温める」「呼吸を深くする」「軽く体を動かす」それで十分です。

4. 年明けから急な生活改善をしなくても大丈夫
・いきなり早寝早起き
・急に健康ルーティン開始
・突然ヘルシーな食生活に
やる気があるのはとても良いことですが、体は急な変化があまり得意ではありません。
生活改善は、仕事が始まり日常リズムに戻ってから、少しずつで大丈夫です。
5. 正直、夜中の年越し蕎麦も無理しなくて大丈夫
これは少し個人的な話ですが…
除夜の鐘を聞きながら夜中に食べる年越し蕎麦で、翌日胃が重くなる方は意外と多いです。
「毎年そうなんです…」という声もよく聞きます。
全く無しも風情がなくて寂しいので無理に我慢する必要はありませんが、
- 量を少なめにする
- 天ぷらは控えめに
- 少し早い時間に食べる
それだけでも、体はずいぶん楽になります。
眠くなったら、いつも通り早めに休んでくださいね。

年末年始は、体に「余白」を
前回の記事「今年のヒット商品から見える、現代人の疲れと睡眠事情」とも繋がる話ですが、大切なのは休むときは、ちゃんと休むこと、です。
年末年始は、何かを頑張って足す時期ではありません。
- 頑張りすぎない
- 詰め込みすぎない
- 無理を美徳にしない
これだけで、体は少しずつ整ってきます。
ちょっとサボるくらいが、実はちょうどいいんです。
年末年始くらいは、「やらなきゃ」を少し減らして、体に余白をあげてくださいね。
そのほうが、年明けのスタートがずっと楽になりますよ♪

