「突然腕が上がらなくなった」「何かを持った時に痛む」など、この症状…。
もしかすると四十肩かもしれません。
四十肩は発症すると痛みが長く続き、治るまでに1〜2年かかる人もいます。
しかし、ついつい年齢のせいにして放っておきがちですよね…。
今回はそんな悩みを持った方が痛みの予防と回復のためにできる、簡単な方法を紹介します。
四十肩は運動が不足しているから?なりやすい人っているの?
四十肩の原因として「老化」や「運動不足」がしばしば取り上げられますよね。
ここでは四十肩の原因や気になる症状について解説します。
原因は老化?運動不足?
四十肩の原因の一つに運動が不足しているからというものがあります。
運動不足、または老化などで、肩や肩甲骨周辺の筋肉の柔軟性がなくなり、筋肉が硬直して関節や靭帯など肩周りの組織に負荷がかかることで起こります。
また、腕を上げた状態で作業を続けるなど同じ動作の繰り返しや、日常生活のケガを完治させずに放置している場合も、運動不足の場合と同様に四十肩の原因となることもあります。
四十肩の症状は?肩こりとは違うの?
四十肩の初期症状は肩こりと似ているので気づきにくいですが、ある日突然、強い痛みとともに動きに制限が出てしまうので、注意が必要です。
肩こりの主な原因は筋肉の疲労や血行不良ですが、四十肩は加齢による関節の炎症です。
肩こりの痛みは、原因となっている筋肉の疲労などが治れば改善されますが、四十肩は運動不足や加齢によって引き起こされる場合が多いので、すぐ治らずに症状が長引くことがほとんどです。
四十肩になりやすい人っているの?
四十肩は年齢だけでなく、普段の運動が不足している方に多いです。
ただし、肩関節は可動範囲が大きいので骨以外の組織が引っ張られ、これらの要因が重なって四十肩につながることがありますので、多角的に見る必要があります。
運動不足の人だけでなく、普段から猫背の人、寝不足や偏った食事、過度なストレスによる血行不良なども、四十肩を引き起こす原因となることがあるので、生活習慣の見直しも大切ですよ。
四十肩は予防できる?毎日少しの意識でできる予防方法
一度なってしまうと厄介な四十肩ですが、意識して肩関節を動かすだけでも十分予防につながります。
ここでは、簡単にできる四十肩の予防方法を紹介します。
四十肩かな?思ったら…
四十肩はマメに運動することで予防も可能です。
運動といっても激しい運動ではなく、肩のストレッチやトレーニングを継続して行うことで、血行を促進させ、四十肩を防ぐことができます。
ストレッチで肩の柔軟性をよみがえらせ、トレーニングで筋力を増強することが理想です。
四十肩予防に!おすすめ食材
四十肩は食事内容に気をつけることでも、予防や症状の緩和の効果が期待できます。
玉ねぎや酢、リンゴは、血行促進の効果があり、四十肩の原因を減らすことにつながります。
鮭やウナギ、豚足や手羽先などは、軟骨を形成する栄養素のグルコサミン(グルグル…♪のコマーシャルでお馴染みですね)が含まれており、これらの食材を摂取することで、四十肩の予防に効果があるといわれてます。
四十肩改善&予防の効果的な体操
振り子体操
1. 腰ぐらいの高さのテーブルに前かがみになり、痛くない方の手をテーブルについて支えにします。
2. 痛む方の肩の力を抜いて、手をだらんと垂らします。
3. 前後・左右・円を描いたりなど、振り子のように10往復程度動かします(予防目的の場合、ペットボトルなどを持って負荷を上げるのも効果的です)。
肩甲骨アップダウン体操
1. 椅子に座って姿勢を良くし、両手の力を抜きます。
2. 背骨は動かさずに、肩をゆっくり上下させます。
3. この動きを5〜10回繰り返します。
上記のストレッチを継続して毎日行うことで、痛みを抑え、肩関節の負担を減らしてくれますよ。
痛くて眠れないときは?
四十肩は、就寝時に痛みが出て眠れなくなることがありますが、睡眠不足は精神的にも肉体的にも辛いですよね。
・肩の高さを枕やバスタオルを使って調整させる
・痛い方を上にして、横向きに寝る。肩が下がらないよう抱き枕などを使用する。
ちょっとした工夫で就寝時の四十肩の痛みが改善されるので、質の良い睡眠のためにも自分にあった寝具を選びましょう。
まとめ
肩や腕は、日常生活のあらゆる動作で動かしていますが、四十肩の患者さんは、「歳だから仕方ない」と治療を諦めてしまう方もいます。
症状が悪化する前にきちんと対処することにより、必ず良くなる病気でもあるので、早めに整体院などで診てもらうことをおすすめします。
四十肩は自然に治ることもありますが、長い期間放置していると肩周りの動きがさらに悪くなってしまう恐れがあるので、放置せず適切な対処をすることが重要です。