ハチ子は神社巡りも好きですが、レトロな商店街を見つけると心が踊り、ちょっと覗いてみたくなります。
そういえば先日も、あつたnagaya(の近くの横丁)のことを書きましたね。
今回は、大阪でふと立ち寄った、心斎橋の近くの「空堀商店街」。
古き良き商店街の雰囲気を残しながらも、新しい文化を受け入れている、なかなか素敵な空間でした。
(お、昔ながらの商店がちゃんと生きてる…)というのが第一印象。
アーケードの中はオバチャンたちが自転車をシャー!と勢いよく走らせ、元気な声で会話を交わしながら、途中の魚屋さんや八百屋さんでお買い物。
地域に根付いたお店で、オッチャンオバチャンが生き生きと元気に商売しています。
古き良き昭和の風景。
そして、そのお店の横では、町家をリノベーションしたお洒落なカフェが静かに佇んでいます。
最近こういったリノベーションカフェやスィーツ店は多いですが、逆にどれも似た感じになっていて、こればかりだとあまり面白くないんですよね。
ここの商店街は、本当に古くからのの喫茶店も何軒か残っており、若い子がやっているお洒落カフェもあり…
そのミックス具合、伝統と革新の共存バランスがすごく良いです。
まさにレトロ&モダン。
新しくできたお店の多くは、若い店主たちの自由な感性(…というと聞こえはいいけど、やる気あるのか?と言いたくなるくらい)で運営されており、まあ、ゆるいです。
良さそうなお店を見つけても、そもそもオープン時間がお昼近く。
仕方なく12時くらいにもう一度行くと、「今日は14時頃に開けます」という張り紙が…
気ままだな!
こんなゆるゆるな営業時間も、この街では不思議と違和感がありません。
むしろ、そんなマイペースな雰囲気が空堀商店街の魅力のひとつになっているように感じました。
商店街を歩いていると、随所に目を引く町家のリノベーションに出会います。
特に印象的だったのは古い長屋。
古い建物の温もりを残しながら、現代的な要素を取り入れた改装が見事です。
スイーツ店、カフェ、美容院など、若い感性で生まれ変わった空間が、街に新しい魅力を加えています。
昼食は、リノベーションされた長屋の2階にある上海風のお店へ。
窓際の席から眺める街の景色が、どこか懐かしさを感じる不思議な気分を演出してくれます。
ワンタンの美味しさと相まって、まるで異国の街角で食事をしているような素敵な時間を過ごすことができました。
今回の空堀商店街散策で、あらためて実感したことがあります。
目的もなくぶらぶらと歩き、ふと目についた店に立ち寄り、知らなかった本と出会い、思いがけない景色を見つける——。
そんな贅沢な時間の使い方は、私たちの人生にとって、とても大切なものなのかもしれません。
この「ゆっくりと流れる時間」の価値、日々の忙しさに追われる中で見失いがちなのよね…
などと思っていたら、もう15時、新幹線の時間!
結局、やっぱり大慌てで最寄りの駅まで走ることになりました。
でも穏やかで豊かな時間を過ごせたよ!
リフレ〜ッシュ!